マッチングアプリや出会い系、どちらにも欠かせないのがプロフィールです。端的に書いている人もいれば、より具体的に書いている人もいます。
私も以前利用していたときは「どうメッセージを送ったらいいものか…」と常々考え、試行錯誤を繰り返していました。十人十色。もちろん相手の感情の芯の部分までは分かりません。
ですが、経験を積むうちにプロフィールの作り方や言い回し、どんなやり取りが好ましいのかを想像するようになりました。
決して正解ではないかもしれません。ただ、メッセージをテンプレ化して送るよりも、相手を想像してメッセージを送る方が自分自身も楽しいと思いませんか?
今回は私なりのプロフィール分析をご紹介していきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1人目の女性|落ち着いた一人時間を楽しむ人への向き合い方

この人の場合:
上京と離婚からわかること|“地元感覚”の会話が鍵
ここまでを一旦整理すると「高校卒業を機に上京している」なら、“10年以上こちらで生活をしている”ということが読み取れますね。ここから想像することは「大変だっただろうな…」という感情目線ではなく「こちらでの生活も地元のように慣れていて詳しいんだろうな」という背景を想像することです。
なぜかといえば、仮にこの人とやり取りを重ね、食事をする機会を持ったとき「この人の方がお店に詳しいかもしれない」という仮説が生まれるからです。
だからといって、行ったことのなさそうな高級レストランに行かなきゃ…なんて構える必要はありません。ここで抑えておくべきポイントは「お互いの知ってる美味しいお店について話す」ことなんですよね。
相手のほうが詳しいなら「ぜひ紹介してほしい」というスタンスでいることは何も悪い印象を与えません。ただし、女性任せにしてしまうと頼りなく感じさせてしまいますよね。
そこで、自分のオススメを話すことで会話にボリュームを持たせ、より具体的なやり取りに繋げることができます。
たとえば「居酒屋で働いていた」「料理には自信がある」「パスタ全般が好き」といった“食”に関する背景があるなら——「お酒も好きなのかな?」「パスタ以外の洋食も好きかな?」「美味しいパスタ屋さんやオススメのパスタを教えてもらいたいな」——そんなことを想像することができますね。
“性に合わず離婚”の一言にある気持ちの余白
「結婚したものの性に合わず離婚」という一文。結婚は男女問わず憧れを持つ人も多い一方で「結婚しない」という選択をする人も少なくありません。私自身、結婚する人生を想像していませんでした(笑)
この人の場合「性に合わず」というワードが入っているので、想像できることとしては「他人とひとつ屋根の下で生活をすることが苦手」ということかもしれません。
誰しもがパーソナルスペースを持っているものです。そこはどんなに気を許している人であっても、自分だけの時間や場所だったりするもの。それを侵害されるとどうしてもストレスに繋がります。ちなみに私もです(切に訴えます笑)
ここから見えてくる背景は「重たい恋愛関係より、軽めの付き合いのほうが気楽」ということ。「離婚もしてしまったし、一人の時間も必要だけど…やっぱり誰かと一緒にいたい…」そんな想いでアプリを利用しているのかもしれませんよね。
なかなかセンシティブな話題なだけに触れにくい部分もありますが、最後に(笑)が入っているのに気づきましたか?これはおそらく「失敗しちゃいました〜」くらいの自虐なんですよね。なので、タイミングを見定めていろんな話ができた頃に話題にしてみると良いかなと思います。
仕事を始める前の心境にどう寄り添うか
「一人暮らしに戻り、仕事を新たに始めようか迷い中」というポイント。人間誰しも、心身ともに疲弊しているとなかなか動けないものですよね。離婚や引っ越しなどが重なっていればなおさらです。
もしかしたら、離婚もわりと最近の話なのかもしれません。この背景にあるのは「新しい生活と共に、新しいパートナーとの出会い」のような気がします。
新しい仕事を始めるとなると、人間関係の構築や仕事内容の把握、慣れない環境での気遣い……そういったことにまた頭を悩ませることになるのかなと、プレッシャーを感じて前に進めないでいるのかもしれません。
そんなときに、話し相手やちょっとストレスを緩和できる存在が近くにいたら——きっと、心強く感じると思います。会話の中でそっと背中を押してあげられるようなやり取り。そういったスタンスが好ましいのかなと私は感じます。
動画やストレッチ好きから広げる話題のヒント
このポイントから読み取れるのは“寂しい女性”ではなく「一人の時間を満喫している女性」という点です。アプリでの出会いにおいて「交友関係が広い人」よりも「一人の時間はもちろん大切だけど、それだけじゃつまらない」と思って利用している人の方が多い印象です。
TikTokやYouTube、休日にはストレッチをしたり近所に出かける。すべて“一人完結”していますね。
ここで注目したいのは「どんな内容を好んで観るのか?」ということ。それがテレビの切り抜きなのか、料理やストレッチの動画なのか。あるいはプロフィールには書かれていない趣味や嗜好があるのか。
こうして相手に興味を持つことで“自分との共通点”を見つけていく。これ、とても大切なことです。
同じ趣味を持っていれば共感しやすいですし、似たような価値観なら自然と親近感も湧きます。それは自分が感じるのと同様に相手も感じることなんですよね。その心地よさが会話を盛り上げ、仲を深めていくきっかけになると思います。
“優しい人”に込められた本当の期待とは?
「好きなタイプは優しい人…」という言葉の奥。プロフィールの中でもここは見逃せない重要ポイントです。この人の場合「会ってみないと分からない」と具体的に書いてありますね。
女性のほとんどが「優しい人がいい」と思っているもの。たとえプロフィールに書いていなくても、です。だからといって「自分は優しいから大丈夫」と思ってしまうのはNG。優しさ=“あって当然”の前提だと思うようにしましょう。
これを読んでいる皆さんも「怒ってくる人がタイプ」という方はまずいないですよね。大事なのは「それ以外にどんな付加価値を求めているのか?」という視点を持つことです。
それは「おもしろい」かもしれないし「男らしさ」や「誠実さ」かもしれません。とはいえ、それがどういう振る舞いなのかは人によって本当に違います。でも、安心してください。やり取りの中で必ず見つけていけるものです。
仮に相手の理想と自分がズレていたとしても、自分を偽ってまで合わせる必要はありません。ただ、相手の理想に“近づいてみること”が新しい自分の発見になることもあるんですよね。
人の成長は他者との交わりの中で深まっていくものだと私は思っています。たとえ知らないことや興味のないことでも、知ることで自分の引き出しが増える。それが今後の出会いややり取りに必ず活きてくるはずです。
ぜひ、やり取りの中でいろんな話題に触れながら、“アジャストする自分自身”を育てていきましょう。
2人目の女性|気軽さと素直さがにじむプロフィールとの向き合い方

この人の場合:
テンプレっぽいけど、その奥にある気持ちを見てみる
では、プロフィールを読み取っていきましょう。
まず「文章のテンプレ化」について。ここから一貫して想像できるのは“その部分への熱量の低さ”という点です。つまり、ここでは「プロフィールを書くことがめんどくさい」と言い換えてもいいでしょう。
なぜテンプレ化していると熱量が低いと捉えられるのか。それは“本来、女性も出会いを必死に求めている”はずだからです。すると、自然とプロフィール(自己アピール)は差別化を図ろうとするもの。1人目の人のように、自分の言葉で男性にアピールするのが自然な流れですよね。
今回の2人目の人は案の定「日記」を書いていました。おそらく、“出会いへの熱量 < 日記の楽しさ”という構図が見えてきます。
かといって、まったくその気がないかというとそうではありません。実際にプロフィールには「恋人が欲しい」とハッキリ書かれていますから、本来の目的はそこに間違いありません。
だからこそ、“日記から仲を深めていき、特別な間柄になる”というのが一番ベターな関係の築き方に感じます。
タメ口プロフィールは“話しかけやすさ”のサイン
「親しみやすい言葉を使っている」点について。ここでは端的に言えば、“タメ語を使っている”ということですね。
一見すると、世間知らずに思えるかもしれませんが、プロフィールをタメ語で書いている人は、実は珍しくありません。その背景には「気軽に接してほしい」「年齢層は近い方がありがたい」というニュアンスが込められているように思います。
私たちも普段、仕事や生活の中で“基本的に敬語を使う”ことが染み付いていますよね。特に、面識がない人や一時的な会話にはクセのように敬語が出るのが普通です。
では、皆さんだったらこの人にメッセージを送るとして一通目に何と送りますか?「敬語を使って挨拶をし、興味があると伝える」か「同じようにフランクな言葉を使って“楽しんでる?”と送る」か。この違い、実は返信があるかどうかに関わるほどの差があります。
ここでの正解は後者ですね。たとえ年齢に差があったとしても、“言葉遣いで目線を同じ高さにすること”は可能なんです。
同じ高さの目線で話すからこそ、心地よさが生まれる。どちらか一方が気を遣わずに話ができる。そこにはそんな背景があるように思います。
“髪型”や“変わりたい願望”から自然に褒める方法
プロフィールの中には、
- 髪の毛
- 髪型
- 母親に似ている
- 痩せてキレイになりたい
といったワードが入っています。
女性で容姿を褒められて気分が悪くなる人はほぼいません。
ですが、執拗にその話題ばかり出されると煙たがられるのも事実です。
なので「かわいいね」などのストレートな褒め言葉よりも「今の髪型、似合ってるね」というような具体的な言い回しを準備しておけると、好感度は自然と上がるでしょう。
これは女性特有の“分かってほしい”という気持ちを叶えてあげられる部分。 アプローチの際には“細かく見ているよ”ということを伝えてあげると良いかもしれませんね。
また、趣味や理想のタイプに関しては1人目の人と同様に深掘りしていくことが重要です。
たとえば:
- 読書:小説なのか?漫画なのか?
- カラオケ:どのアーティストの曲が好きなのか?得意なのか?
- 「誠実な人」:どういう行動が“誠実”に映るのか?
もし、あなたが同じように剣道をやっていたとしたら、“剣道あるある”を話してみるのも手です。
上でも述べた通り「共通点」は確実に強力な武器になります。
ちなみに、ちょっとした余談ですが、この人は「嫌なこと」もプロフィールに書いています。
これを見落とすと、例えば「ドライブ行きましょう」と誘った場合、むしろマイナスに働く可能性があります。
だからこそ、発想を逆転させて“ドライブじゃない、乗り物酔いしないデート”を提案するのが正解ですよね。
まとめ|ひとつの言葉の裏にある気持ちを想像しよう
いかがだったでしょうか? 私なりにプロフィール分析をしてみましたが、もちろん私はこの2名とお話ししたこともなければエスパーでもありません(笑)
当然、私の仮説や見立てが見当違いなこともあると思います。
ですが、言葉の裏には必ず「なぜそう書かれているのか?」という背景があります。それはお伝えできたのではないかと思っています。
その背景に注目しながら、相手が心地いいと感じる言葉を交わせていければ、自ずといい結果に結びつくこともあるはずです。
私は自分以外の“赤の他人”のことを知ろうとするのは、正直めんどくさくて手間のかかることだと思っています。でも、その反面で「めんどくさくて手間のかかることを人は好むのではないか」とも感じているんですよね。
ネガティブに見えることも角度を変えてみることで、人によっては“楽しいこと”に変換できるんじゃないか。そんなことを考えながら日々を過ごしています。
「楽しいは誰にでも作れる」「遊びにこそ、戦略が効く」
そんな視点を、この記事を読んでくれた皆さんに少しでも届けられていたら嬉しいです。